8otto 「Real」

Real

Real

大阪を中心に活動する4人組の、メジャーデビュー作となる2作目。初めて聴きました。


The Strokes のエンジニアが録音/プロデュースを手掛けてるらしいですが、確かに音の方も The StrokesFranz Ferdinand 辺りを彷彿とさせる。ジャキジャキに研ぎ澄まされたギターサウンドに直線的なビートという、所謂ポストパンク/ニューウェーブリバイバルに当たる音ですね。アーバンに洗練されたメロディや、低く気だるげに歌うヴォーカルの声質まで The Strokes っぽいと感じるのは俺だけでしょうか。ちょっと影響されすぎな気がする。じゃあこのバンドならではの要素はと言うと、本家よりも力が抜けてて、悪く言えばやる気がなさそうな感じ、でもそれが何処か不敵でぶっきらぼうな、燻し銀の魅力を醸し出してるようにも感じる、といった所ですかね。つか俺その本家もそんなに聴いてるわけじゃないんですけど (ボソリ) 。それはさて置き、正直あまり新鮮味は感じないんですが、淡々とした音の中に時折フッと現れるメロウな感覚には惹かれる部分もあります。特にサビ部分で女性コーラスが涼風のようにすり抜ける 「徒夢 (ADAYUME)」 「HEY JAH」 にはハッとした。やる気のないムードもこのバンドの場合プラスに働いてると思うし、決して悪くはないんですけど、やっぱり音以外のことが気になってのめり込むまでには至りませんでした。


Rating: 6.6/10
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