Versailles 「Lyrical Sympathy」

Lyrical Sympathy

Lyrical Sympathy

KAMIJO (元LAREINE) と HIZAKI (HIZAKI grace project) を中心に結成された5人組のデビュー作。


「絶対的な様式美サウンドと耽美の極み」 をコンセプトに掲げてるとのことですが、もうそのままずっぱしな音。ゴリゴリの HR/HM サウンドと耽美に徹したコテコテヴィジュメロのオンパレード。言ってみたら X JAPANMALICE MIZER の融合といった塩梅で、どっちも好きだった俺にとっては美味しすぎる音楽性であります。曲によってはモロに X を思わせる部分もあったりするけど、あまりパクったとかは感じず、むしろ脇目も振らず好きなことを徹底的に突き詰めてる感じで好感が持てました。正直聴く前はヴォーカルが不安だったんですが (LAREINEの頃はナヨナヨしすぎで受けつけなかった) 、実際に聴いたら…やっぱり声はあまり出てないけど (苦笑) クセはだいぶ抑え目でさほど気にならなくて良かった。数曲分を半ば無理矢理に繋ぎ合わせて8分にも及んだ 「The Love From A Dead Orchestra」 、スラッシーな疾走感がヘッドバンギングを誘発する 「Beast of Desire」 「The Red Carpet Day」 など、実質6曲ながらどの曲も濃ゆくてだいぶ腹一杯になります。彼らも積極的に海外進出に取り組んでるみたいで、このバンドが日本の顔となるのかもとか考えると、なんか妙にワクワクしますよね〜☆


Rating: 7.8/10
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