BOOM BOOM SATELLITES 「EXPOSED」

今年デビュー10周年を迎える2人組の、1年半ぶりとなる6作目。


作品を重ねるごとにストレートで享楽的なロック/ダンスミュージックにシフトしてきてる彼らですが、今回もやはりその路線。1発目 「UPSIDE DOWN」 から歪んだシンセと力強いバンドサウンドがひどく開放的に、かつディープな渦を巻くように破裂してます。その他も高速イケイケトランス 「MORNING AFTER」 、捲くし立てるラップ調ヴォーカルと重たいギターが前に出て一層ロック色の強い 「SIX FORTY FIVE」 等々、完全ライブ仕様のアッパーチューン目白押し。川島氏のヴォーカルもいつもに増してハイテンションで挑発的だし、現在のスタイルを完全に確立した感がありますね。相変わらず音が鳴った瞬間のインパクト/吸引力は凄まじいものがあるし、ストイックな姿勢も感じられて格好良いとは思うのですけども、やはり俺個人が求めてるものとズレがあるからか、過去の作品ほど強くはのめり込めませんでした。機能性に走り過ぎて感情の入る余地が見当たらないというか、 「UMBRA」 「PHOTON」 の頃のシリアスな緊張感、静かに焼けつくようなダークネスが好きだった身なので、聴いてる間は身体を揺さぶられるんですがどうも頭に残らない。この辺は完全に好みの問題ですけどね…。最近の作品が好きな人には鉄板でしょう。


Rating: 6.2/10
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