Dir en grey 「MISSA」 「GAUZE」 「MACABRE」 「改 -KAI-」
- アーティスト: DIR EN GREY,京
- 出版社/メーカー: Fire Wall Division
- 発売日: 2007/12/19
- メディア: CD
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- アーティスト: DIR EN GREY,京
- 出版社/メーカー: Fire Wall Division
- 発売日: 2007/12/19
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- アーティスト: Dir en grey,京
- 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
- 発売日: 1997/07/25
- メディア: CD
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1曲目 「霧と繭」 は風の音と雷鳴の中で呻くような声が囁き、扉が開いたらツタツタ2ビートとガシャガシャしたギターで疾走というコッテコテのヴィジュ曲。これだけで大体どんな内容か想像つきますけど、やっぱりそれ以外も初期の黒夢あたりを思わせるダークヴィジュアルまっしぐらです。しかしどの曲も練り込みが足りないし音もスカスカ。このバンドらしい個性はまだまだ確立されておらず、見た目から想像できる範囲を全く抜け出ていない音。 「GARDEN」 がまだ LUNA SEA っぽいメロディの切なさが立ってて良いかなーというくらい。最近の作品と聴き比べるとネタとしか思えないくらいのチープさで、何だか妙に感慨深くなってしまう。V系シーンの底辺をなぞる、ある意味業の深い作品であります。最近の作品でファンになった人は…聴かなくてもいいかと。
Rating: 4.2/10
- アーティスト: Dir en grey,京,YOSHIKI,Toshiya
- 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
- 発売日: 1999/07/28
- メディア: CD
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結成時からの方向性を突き進み発展させ、さらにメジャーという恵まれた環境も手伝い、出来上がったのはメロディアスでありながらエログロ耽美な世界観を惜しみなく展開し、至る所に派手なギミックが仕掛けられたヴィジュアル・ダークポップのオンパレード。音はやはり今と比べればチープではあるものの、メロディやアレンジ構成のセンスはインディーズ時代からグッと磨きがかけられており、しっかり引き込む強度を持ってます。ドギつい攻撃チューン 「Schweinの椅子」 「蜜と唾」 「MASK」 、妖しいギターが強烈にこびり付く上、堕胎をテーマに演技までカマす気持ち悪さ全開の長尺曲 「mazohyst of decadence」 、Mステで演って苦情買いまくった極めつけの発狂曲 「残-ZAN-」 と引く人はドン引きの怪曲揃い、その一方で良質なメロディが冴えるポップ曲 「ゆらめき」 「予感」 、壮大なスケールで泣かせる大作バラード 「アクロの丘」 と、ヴィジュの領域でやれることは最大限やってるといった感じ。ぶっちゃけ言えばハッタリまみれの美学先行な内容ですが、エクストリームなことをやろうという姿勢は十分感じられるし、この頃はこの頃で良かったと俺は思ってます。
Rating: 7.8/10
- アーティスト: Dir en grey,京
- 出版社/メーカー: Fire Wall Division
- 発売日: 2000/09/20
- メディア: CD
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前回も結構な濃さでしたが、今作は確実にそれを上回ってます。呪術的で禍々しいムードを醸し出すオープナー 「Deity」 、複雑に進行する変拍子と相変わらずのエログロ歌詞が強烈な 「脈」 、ディル流デジタルハードコア 「Hydra」 、鬼気迫るスラッシーなヘヴィチューン 「羅刹国」 等々、音楽性の幅をさらに広げつつ、攻撃性の中にダークなマニアックさを増した楽曲が揃ってます。ポップさや装飾の多さはそのままに妖しさや重々しさが一層強くなり、そのぶんガッチリした構築性や緊張感も増してるという。そして今作の核となるのがタイトル曲 「MACABRE」 。耽美なポップさを中心としつつプログレッシブに展開する10分超の大曲で、まさにアルバム全体の作風を象徴した曲。またドロドロの情念たっぷりに歌い上げる 「ザクロ」 から突き抜けた開放感の 「太陽の碧」 へ繋がるラストも特濃。前作以上に曲それぞれが粒立ち、全体の流れにも重厚さが出て説得力が増してます。ディープな方向へさらに一歩踏み込んだ傑作。
Rating: 8.4/10
- アーティスト: Dir en grey,京,Toshiya
- 出版社/メーカー: Fire Wall Division
- 発売日: 2001/08/22
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「GAUZE」 「MACABRE」 の曲が大きく改変されてるわけですけども、メンバー自身が手掛けたのは寸劇混じりのネタ曲だったり、ある程度原型を保ってて単純に別ヴァージョンとして聴ける感じで面白いんですが、それ以外はちょっと壊滅的ですねコレ。ヒップホップやハウス、ドラムンベースといったクラブ向けアレンジと原曲の食い合わせは思いっきり違和感だらけ、形を崩すばかりで本来の良さをさらに引き出すというほどにはまるで至ってない、というか別にディルをサンプルとして使わなくてもいいんじゃないかという様々な疑問が頭の中を駆け巡りました。ディルファンがこれ聴いて楽しめるかと言われるとかなり首を傾げてしまうし、まさか DJ がクラブでディル流すとも考えられない、果たしてどの辺の層を狙ったのかという意味でも謎。完全に黒歴史の1ページですね。
Rating: 3.0/10