菅野よう子 「マクロスF （フロンティア） O.S.T.1 娘フロ。」
- アーティスト: 菅野よう子,中島愛,SMSのみなさん,シェリル・ノーム starring May’n,坂本真綾
- 出版社/メーカー: JVCエンタテインメント
- 発売日: 2008/06/04
- メディア: CD
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ジャケとタイトルが無駄に敷居高いですけども、中身は菅野先生の手腕が遺憾なく発揮された、充実の内容になってます。収録曲の半分はゲストヴォーカルを迎えた歌モノなんですが、そのほとんどが真っ直ぐ勇壮なメロディと派手さを重視しつつ細部まで煮詰めたアレンジ、さらに浜崎あゆみばりのハイトーンでギラギラに飾り立てた菅野流直球アニソン。でも変に嫌味臭く媚びたり萌えたりせず、メロディのキャッチーさを素直に立てた作りで痛快にヒットしてくる。特に冒頭のシェリル3連発は疑似ライブ仕様なのもあって勢い抜群です。シングルで聴いた時は妙に上ずった歌声に違和感があった坂本真綾 「トライアングラー」 も、この作品の中で聴いて初めてその狙いが見えたというか。それら歌モノとフルオケ演奏による重厚かつ壮大なクラシックインストが拮抗、またエキゾチックな旋律やお遊び的な小曲などヴァラエティに富む中盤、そこから終焉に向かって一層シリアスさを増していくといったえらくドラマチックな起伏もあり、もうサントラというよりコンセプトアルバムの領域に入ってる感も。こないだの 「CMようこ」 が建前ならこちらは確実に本音。聴き所満載の濃ゆい一発であります。
