MINAMI WHEEL 2008 後半


昨日に続いて、ミナミホイール後半です。


<3日目>


未完成 VS 新世界 @ BIG CAT
ギターとベースの2人組というのでジャンクなノイズユニットかと思ってたら、普通に音速ラインみたいなポップロックでした。歌詞が青臭すぎて5分で吐きそうになった。途中退出。


the★tambourines @ hillsパン工場
初めてのハコだったのですけど、オシャレなベーカリーの地下をライブハウスに改造した、隠れ家的で小奇麗な内装でありました。キャパ200くらいなのに液晶スクリーンが何台も設置されてるのもビビった。そんでこの GIZA studio 所属の方々。こういう GIZA 系って一体どういう層が聴いてるのか少し興味あったんですが、何のことはない、お客さん9割方ヲタでした。可愛らしいガールズ J-POP を前にオッサン達仁王立ち。 「皆さん楽しんでますかー?」 → 静かに拍手。何なんだこの緊張感…そらヴォーカルのお姉さんも MC 中むせるよな。小心者の俺はまるで耐えられず、まともに1曲も聴かないまま逃げました。地雷踏んづけた時って多分こういう気分。


ズクナシ @ club vijon
南国エキゾチックな衣装に身を包んだゴッド姉ちゃん4人。ソウル、ファンク、 R&B 、ブルーズ等の要素をごった煮にした味わい深い音楽性。笑顔でピースフルなのだけど脳天気なだけではなく、地に足のついた力強さが備わってる。メンバー紹介や各パートソロも自然にこなしたり、エンターテインメントとして非常にこなれてる感があって自然にノらせてくれた。良かったです。


MARSAS SOUND MACHINE @ BIG CAT
( ゚д゚)、ペッ


ACIDMAN (シークレット) @ BIG CAT
一応聴いたことはあったけどライブは初めて。静と動、シンプルと重層、アートとポップの間を行き、なおかつメロディは ACIDMAN 節というのを完全に確立してる。バンドの個性をしっかり打ち出してて安定感がありました。だけど思いの外4つ打ちビートが多かったのは流行りに乗ったんでしょか。その辺はあまり良い印象じゃなかった。


竹内電気 @ AtlantiQs
超満員。明らかにここじゃ狭すぎるだろ…。音の方はてっきりピコピコニューウェーブかと思ってたらそうでもなく、むしろ現代版シティポップスといった趣。歌メロやアレンジの構築とか結構ベタな感じで、それがむしろ嫌味なく素直に響いてきて好印象でした。あと妖怪度の増した山下達郎みたいなギターの方がやったら甘い声でハモり入れるという異窓の情景が俺的にすげえツボ。 「去年より盛り上がる気あんのかコラ〜?」 「水飲みます。みんなもジントニックとか飲んじゃってね☆」 「俺がオネエマンだったら笑えないよなー」 。この人いちいち面白いな…。最後まで気持ち良く聴けましたです。


<4日目>


perfect piano lesson @ DROP
残響レコードの3人組。音の方も残響らしく、ジャキジャキの鋭角ギターサウンドによるポストハードコア。そこに柔らかいハイトーンヴォーカルが乗っかり、ヒネクレポップな側面も見せるという。うむー、良い線行ってるとは思うけど、作曲センスや演奏技術が追いついてないと思う。


suzumoku @ CLAPPER
最近は PE’Z と組んで活動してるシンガーソングライター。アコギ一本の弾き語りスタイルでした。ラテン風の曲あり、四畳半フォークあり、激渋ブギあり、前向き J-POP ありと何でもござれなのだけど、それって器用貧乏なんじゃないかな…。色んな事そこそこ出来るけど核の魅力が見えてこない。


airdrop @ BIG CAT
普段はカフェでライブしてるらしい2人組 (この日は4人編成) 。とても耳に馴染みやすく、ゆったり落ち着いたボッサ/ラウンジポップ。 「みんなのカフェのような存在になりたい」 とか言ってたよ。何故そこまでカフェに拘るのか分からんが。


たむらぱん @ BIG CAT
ちょっとエキセントリックな風貌の加護ちゃんみたいな人だと思った (加護ちゃん自体がすでにエキセントリックですけども) 。曲は意外にまともな J-POP 。個人的に川本真琴とイメージが被る所があって、もっと凝ったことするかと思ってたんですが、まあこれはこれでアリか。華奢なのに歌声は凄く朗々としてて、しなやかさの中にも力強さが感じられました。良いと思うので変にアイドル化しないことを願います。


清水翔太 (シークレット) @ BIG CAT
幕の向こうからサウンドチェックの音がほとんどしなかったのでバンドじゃないなとは思ったけど、何とまあ…。言っとくけど俺の日本語ヒップホップに対するアレルギーっぷりはちょっとしたもんだぜ?何せ THA BLUE HERBShing02 ですら受け入れられなかったんだから。しかもどっから嗅ぎつけたのかファンの女子たちすげえキャーキャー言ってるし。2分で会場出た。


SHAME @ DROP
かつて hide の秘蔵っ子とも呼ばれた彼ら。俺は 「LEMONed I Scream」 のカヴァーしか聴いたことなかったけど、解散→再結成を経てようやく見れたと思うと少し感慨深いものがある。曲自体はオルタナ要素を加味したポップでよくあるタイプですけども、肩の力を抜いてやりたいことだけやってるその姿を見て気分はほっこりしたのでしたとさ。あと意外によく喋ってた。


以上で終了です。さすがに4連チャンはちとキツかった…。最後の方はいかに体力を持続させるかみたいな所に意識がいってました。もう帰ればいいのにっていう。スタートが3時と比較的遅いのとライブハウス以外は至って普通の日常なので、フェス感の薄いショウケースイベント風情なのはまあ良くも悪くもでしょうが、色々発見もあったしそれなりに楽しくはありました。参加した方々お疲れ様。