girugamesh 「MUSIC」

MUSIC

MUSIC

前作から1年待たずにリリースされた3作目。


前作で見せたモダンヘヴィネスはさらに硬さ/鋭さを増し、またリズム隊のグルーヴ感もよりファットで力強くなってるという順当な進化があり、その上に後期 THE MAD CAPSULE MARKETS を彷彿とさせる高速ガバ/ドラムンベースや、アゲアゲの4つ打ちトランス、ヒップホップミクスチャーといった良い意味で下世話なクラブサウンドを随所に取り入れ、アグレッションの即効性がより強烈なものとなっています。ネタ的には他所でとっくに出尽くしてるものばかりだし、時代遅れと言えば確かにそうかもしれませんけど、その快楽性のみを真っ直ぐに突き詰めたジャンクで大味なサウンドは痛快の一言。 特に前半 「Break Down」 〜 「evolution」 の無駄を一切省いた怒涛の畳みかけには否応なしに身体を突き上げられます。DQN 臭くて頭の悪い歌詞もこれならある意味曲に合ってて違和感なく聴けるし。あとこの内容でタイトルが 「MUSIC」 というのは良いですね。小難しいこと考えず楽しめりゃ良いというアティテュードこそが音楽の本質だと。そこまで考えてるかどうかは知りませんが、とりあえず俺はそれに乗っときます。


Rating: 8.4/10
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