THE PRODIGY 「INVADERS MUST DIE」
- アーティスト: Prodigy
- 出版社/メーカー: Take Me To The Hospital
- 発売日: 2009/02/24
- メディア: CD
- 購入: 3人
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思うさまレイブ。図太いコシの強さや粘りの効いたビートに極彩色のビープシンセ、ツイン MC のテンション高いアジテーションが派手に飛び交う、ひたすら大味な享楽性に向かったダンスナンバーの乱射であります。 「WORRIOR'S DANCE」 とか特に90年代前半ジュリアナ東京にタイムスリップしたかのようなアゲっぷり。他にはキャッチーなシンセリフをブンブン振り翳す 「OMEN」 、ディストーションギターを噛ませた 「RUN WITH THE WOLVES」 等々、引きの要素は一切無しでロックかつファンクかつレイブな鋭角ダンスビートが絶え間無く迫る。総じて良くも悪くもプロディジー以外の何物でもないですね。何も考えずに聴くぶんには即効性抜群のフィジカルなグルーヴが単純に心地良いですが、おそらく彼らはこの先もこの方向性から変化/進化することはないんだろうな、という寂しさみたいな思いも残る。ニューレイブと言うより90年代のレイブを最新の機材でブラッシュアップしたといった感じで、ライブでは瞬間的に盛り上がるだろうけどそれ以上の新鮮な驚きというのは正直言って無いです。悪くはないけどイマイチ先の見えないアルバムだなーと思いました。