9mm Parabellum Bullet 「Revolutionary」

Revolutionary

Revolutionary

1年半ぶりとなるメジャー3作目。


おお、良いぜ。ここにきてようやく突き抜けてきました。メタリックな音塊を性急なスピード感と手数の多さで乱射し、メロディは昭和歌謡風の枯れた味を感じさせる J-POP 。その基本要素は今回も変わっていません。しかし今まではそのメロディと演奏の噛み合わせが悪く、お互いがお互いの良さを殺し合ってる印象を受けていたのですが、今作ではその辺の弱さが幾分か解消されてると思います。ツーバス疾走した途端にすぐ止まるみたいな悪いクセはまだ所々残っていますが (苦笑) 、単純に楽曲の質が上がったというか、演奏のアグレッションを上手く構成出来てると思う。 「命ノゼンマイ」 「Finder」 のようにヘヴィネスを抜いた異色曲も交えつつ、1分未満の不意打ちオープナー 「Lovecall From The World」 から王道路線を踏襲するラストの表題曲 「The Revolutionary」 に至るまで、ほとんど速度を落とさず直線的に突っ切る 9mm らしいヘヴィポップの応酬。10曲33分というランニングタイムもえらく割り切ったなあと思う。今現在のスタイルはほとんど定着した感がありますが、そこからまだまだ突き詰められそうな、化けそうな予感もあって油断できないですね。


Rating: 7.6/10
Links: 【公式】 【公式(EMI)】 【MySpace】 【Wikipedia