Sads 「THE 7 DEADLY SINS」
- アーティスト: sads
- 出版社/メーカー: avex trax
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: CD
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復活と言っても当時のメンバーは清春のみ。それどうなのよとツッコミのひとつも入れたくなるものですが、要するにサッズとはメンツが誰であれ 「清春がヘヴィロックを演るための名義」 と捉えることで納得することにします。今作は過去で言えば 「THE ROSE GOD GAVE ME」 の路線に一番近く、密に詰まったヘヴィネスとグルーヴ、そして清春のヴォーカルによるグラマラスな色気、ダークな毒気の充満したゴシック・グラム・メタリック・ロックンロール。細かな所にシアトリカルな意匠を施しつつ、サウンドの硬さ/鋭さは過去最高に研ぎ澄まされており、サッズとしてどういう音を鳴らすかという狙いが明確に定められてる。今までの試行錯誤スタイルとは違い、バンドのコンセプトがハッキリしてると言うか。渦を巻くようなミドル曲も良いけど、個人的には 「EVIL」 「WEEKEND IN THE LUST」 などのファストチューンの方が、かつての勢いを取り戻してるようで魅力を感じますね。重心を低く保ったまま時にはスラッシーとも言える荒々しさで突っ走り、モッシュピットを掻き回すライブの絵が見える。しっかり芯の通った内容で再デビューとしての手応えは十分。果たして黒夢ではどう出る?