モーモールルギャバン 「BeVeci Calopueno」

BeVeci Calopueno(初回限定盤)

BeVeci Calopueno(初回限定盤)

前作から9ヶ月ぶりとなる、メジャー初のフルレンス。


(間違った方向に) 熱い魂を持った人達なんだろうなーと思う。プログレッシブでカオティックな大作 「UWABURN」 で幕を開け、 「POP! 烏龍ハイ」 の発展型といった感じの 「Hello!! Mr.Coke-High」 、彼ららしいアンニュイなポップ感が心地良い 「ワタシハワタシ」 、曲名からは想像つかない躍動感溢れるファンクナンバー 「パンティくわえたドラ猫の唄」 など、彼らの創作的/技術的なポテンシャルを余力残すことなく詰め込んだ内容。変拍子や飛び道具も満載で、アレンジの密度は今までよりも数段高く、それに合わせて各メンバーも弾きまくり、叩きまくり。特にゲイリー・ビッチェのシンプルなセットからパッションが溢れ出すドラミングはとても個性的。ガムシャラなようでいてハイハットの細かな響きまでも神経を行き届かせた繊細さがある。しかしこの超特盛な濃厚さは良くも悪くも体力を使うのだよな…。過剰なまでに足し算を重ね、引きのターンが一切ないため全体が散漫になってる感もある。単純にメロディと演奏だけでも勝負できるバンドだと思うので、それを必要以上に武装してぼかしてしまうのは勿体ないのではと。


Rating: 6.2/10
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