踊ってばかりの国 「SEBULBA」
- アーティスト: 踊ってばかりの国
- 出版社/メーカー: mini muff records
- 発売日: 2011/03/16
- メディア: CD
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生と死がトロトロと。身体中の骨を抜く天然サイケデリック・サウンドは今回も健在。上擦ったヴォーカルもファジーで生暖かいギターサウンドもレイドバック全開のグルーヴも、全てが酩酊してるとしか思えない。しかし前作 「グッバイ、ガールフレンド」 では闇の底から目を出す悪意的な笑みが感じられたのですが、今作ではもっと真っ当な視線で生きること、死ぬことを歌っているように感じます。 「多分、君は死ぬんだ」 「生きればいい」 このセンテンスは歌い手が真摯であるか、シニカルであるかによって響き方は全く違う。彼らはそのどちらかに完全に移行するわけではありませんが、パーセンテージとして今回は真摯度が高いんじゃないかなということ。珍しくアッパーで騒がしい 「死ぬな!」 なんかは一番分かりやすいし、その後には緩やかに身体を蝕む死へと身を任せる 「アタマカラダ」 がある。音楽性もそうだけど、まだ若いのにほとんど若さを感じない (これは割と良い意味でね) 。一体何処まで達観しているんだろうか。生があれば死があるし、その狭間から立ち昇るのはきっとポジティブなメッセージ。