supercell 「Today Is A Beautiful Day」

Today Is A Beautiful Day(初回生産限定盤)

Today Is A Beautiful Day(初回生産限定盤)

コンポーザー ryo を中心とするユニットの、2年ぶり2作目。


動悸かと思ったら胸キュンでした。そもそもはニコ動ミク関連の人達なわけですが、ここではニコ動云々のせせこましさを完全に取っ払ったメジャー感、オープンに開かれたポップネスで満ち溢れています。力強いバンドサウンドを基調として、春風のように過ぎる清涼感いっぱいの J-POP メロディ。そして何より特徴的なのはディテールに拘ったストーリー仕立ての歌詞。繊細に揺れるジュブナイルのセンチメントが鋭利な硝子の破片となって胸に突き刺さって痛い!痛い!ありがとうございます! 「ああそうか 好きになるってこういう事なんだね」 グサー。 「一目見たときに思ったんだ 何でかな?わかんないよ」 グサー。でも油断してたら昔の Cocco が取り憑いたかのような 「復讐」 、ハイスピードで挑発的なアタシ無双 「ロックンロールなんですの」 なんていう無茶もあり。ヴォーカリストの nagi はクセのない澄んだ声質で、それゆえにどんな音楽性にも対応できるフレキシブルさがあると思う。しかし何にせよ、青春という時代ほど愚かで輝かしい時代はないな。万人に共通する心のウィークポイントを集中攻撃する高性能ポップソング集。


Rating: 7.6/10
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