BLOOD STAIN CHILD 「εPSILON」
- アーティスト: BLOOD STAIN CHILD
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/06/15
- メディア: CD
- クリック: 26回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
基盤となるメロデスのアグレッションは相変わらず鋭いままですが、女性ヴォーカルが新しく加入したことでメロディに広がりが出たのと、以前よりも幾分かトランス要素増大でよりキャッチーな方向に向かっています。しかしそのキャッチーさとは裏腹にニッチな印象も受けるのはなんでなんだろう。イメージだけで語るので多く語弊を含んでるかもしれませんが、いわゆる東方メタルと同じような印象を受けます。パワフルで壮大なスケール感があり、ヘヴィメタルとして突き抜けた格好良さを持ってはいるのですが、メインストリームには成り得ないヲタ臭さを孕んでると言うか、音が洗練されても拭いきれない業のようなものがほんのり。 「ELECTRICITY」 「Dedicated To Violator」 のようなアゲアゲトランス曲では特にその臭味がツンと鼻にくる。俺はこういうの嫌いじゃないですよ。あとラストの 「SAI-KA-NO」 は曲名にいささか度肝を抜かれますが (笑) 、これは世界観を重視してアグレッションを抜き、新ヴォーカル SOPHIA の包容力のある歌声を存分に生かした佳曲。相変わらず機能性に特化しすぎて曲の区別があんまりつかないけど、現場ではきっと肉感的に刺さることでしょう。