9mm Parabellum Bullet 「Movement」

Movement

Movement

1年2ヶ月ぶりとなる4作目。


こちらもいつものキューミリさん。散弾銃のごとくハイスピードなビートを打ち鳴らし、ザクザク刻むソリッドなアグレッションを見せつつ、それが昭和歌謡風味の垢抜けないメロディでコーティングされ、 J-ROCK としてポップに聴かせるるハードコアサウンド。彼ららしいシリアスな速度で突っ走る 「新しい光」 、妖しいダークネスが棚引く 「Face to Faceless」 「Muddy Mouth」 、スラッシーな獰猛さと泣きメロのクサさが際立った 「Endless Game」 など11曲。まー長所も短所も相変わらずという感じですね。ヴォーカルはいつまでたっても一皮剥けるような気配がないな (苦笑) 。なんか棒読み的というか、高揚感ある場面でも情感がのっぺりして聴こえる気がするのは俺だけでしょうか。しかしながらメロディと演奏の合致度合、ストップ&ゴーの切り替えといった構成力は前作同様、良い具合にこなれてきてると思います。どれだけ高速で細かなキメだらけでも一糸乱れることないアンサンブルのタイトさは身体を突き上げるし、後半になるほどフレーズのクサさが前面に出てくるようで小気味良い。もう次は笑えるほどクッサクサなの作ると良いんと違うかな。


Rating: 7.0/10
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