きゃりーぱみゅぱみゅ 「なんだこれくしょん」

1年ぶりとなる2作目。


半ば投げやり気味な遊び心満載のトラックと歌詞は、その力の抜け具合が奇妙で強烈なキャッチーさを生み出してる、というのは変わらず。前作よりもさらに的が絞られて、地盤が固くなってるように思います。どの曲も一回聴いたら一発で脳内ヘヴィロテ確実。その方向性はもちろん現代のサブカルチャーを牽引せんとするエッジィな要素も含んでいますが、むしろ賑やかに飾り立てたテーマパーク的な、ある種の普遍性を強めてきてるというのが個人的には意外だったり。 「PONPONPON」 を聴いた時はこの先もっとオサレアピールが鼻につく感じの、ヒネてスノッビーな方向に向かっていくと思ってたんですよね。それがむしろ印象としてのシンプルさを一層磨いてきてて、きゃりーの声もますます丸みを帯びてきてるのもあり、小学生とか幼稚園児に聴かせたら喜びそうなくらいの単純明快さにまで突入。カテゴリー的には B.B.クイーンズあたりに近くなってきてる気がするんですがどうでしょう。 「にんじゃりばんばん」 とか聴いてたら特にそう思う。 Perfumecapsule 、きゃりーのそれぞれが異なった住み分けのファン層を獲得してる気もするし、中田さん策士だなーと思う。

Rating: 7.9/10