FOUR GET ME A NOTS 「AUTHENTIC」
- アーティスト: FOUR GET ME A NOTS
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2014/01/08
- メディア: CD
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「真っ当な」 「ベタな」 くらいの意味合いで、自分も文章で何気なく使っていた 「オーセンティック」 という単語。それをアルバムタイトルに持ってくるということは、彼らは敢えてその真っ当、王道たる道を行こうとするアティテュードの表れでしょうか。そんな彼らが志向するのは英語詞によるメロディックパンク。リズム隊はテクニカルでキメ細やかですがメタルにはさほど寄らず、フットワークの軽さを重視したファストかつタイトなパンクロックの応酬。確かに良くも悪くもベタなのですが爽快感があって聴き心地は良いし、リードトラックとなる 「Marigold」 は陰影のある切なさが冴え、メロディがストレートに刺さってくる佳曲です。これは野暮ったさを抜いた UNLIMITS という感じでなかなか良い。あと彼らの特徴としてあるのが男女ツインヴォーカル。楽曲によってメインヴォーカルをどちらかが執っているのですが、パートを振り分ける理由がイマイチ不明瞭で、ツインならではのコンビネーションの良さを十分には活かせてないと思います。どうせなら全て女性ヴォーカルで良い気がするのですけども。総じてはもう一皮剥けたら嬉しい、というところでした。
Rating: 6.5/10