lynch. 「GALLOWS」

GALLOWS

GALLOWS

1年10ヶ月ぶりとなる6作目。


かつて彼らが 「I BELIEVE IN ME」 と掲げたアティテュードは今作においても全くブレることなく、リンチとしての王道を突き進み続けています。ますます硬質に研ぎ澄まされタフネスを強化したサウンドと、ダークな中にもスタイリッシュな艶やかさを見せるメロディ。この手のメタリックなヘヴィネスがヴィジュアル界隈のスタンダードとなって久しいですが、彼らはそのヘヴィ路線の先駆けとして己の武器を鍛え続け、コテやらオサレやらには脇目も振らず、世間一般の流行にも媚びない硬派なスタイルを維持しています。今回揃えられた楽曲はほぼ全てがアッパーな攻撃チューン。 「DEVIL」 「GUILLOTINE」 「BULLET」 等々いつになく単刀直入なタイトルが並べられ、その中にはリンチとしての必殺パターンが余すことなく詰め込まれています。もう本当に得意なことしかやってないって感じでいっそ清々しさすら感じる。 「3年同じ曲調を続ければマンネリだけど、16年続いたら文化じゃねえの?」 とは TAKURO 先生の至言ですが、もしかするとこのバンドもそんな領域へと歩みを進めているのかもしれません。むしろここにきて脂のノリが戻ってきてるのが頼もしいですね。

Rating: 7.7/10