yahyel「Flesh and Blood」
![Flesh and Blood [国内盤CD] (BRC530) Flesh and Blood [国内盤CD] (BRC530)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51824AauIrL._SL160_.jpg)
Flesh and Blood [国内盤CD] (BRC530)
- アーティスト: yahyel,ヤイエル
- 出版社/メーカー: Beat Records
- 発売日: 2016/11/23
- メディア: CD
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ダブステップやトラップなど、テン年代のクラブミュージックを吸収したオルタナティブ R&B 。自分が知る中では James Blake 、The xx 、FKA twigs といった現代の急進的ミュージシャン、それらの潮流とシンクロする極めてクールかつソウルフルな歌の数々。特に「Once」ではブラックミュージックならではのファンキーで豊かな歌心が感じられたり、「The Flare」でのアップリフティングな4つ打ちが静かに青白い炎のような熱狂を伝えたりと、その力量、フックとなるアイディアの数々は見受けられます。ただやはり、全編英語詞なのも災いしてるのか、悪い意味で邦楽に聴こえないのですよね。別に日本人だったら日本語で歌うべきなどと言うつもりはありませんが、それにしても前述の James Blake などが切り開いてきたポスト・ダブステップ、エレクトロ R&B の範疇からほとんどはみ出さない内容で、彼らならではの歪な個性というものがここからは感じ取りにくい。実も蓋もない言い方をしてしまうと、まあコレ聴くなら James Blake で十分間に合ってるかな、という感じ。いくらハイエンドであっても既視感が過ぎると、それはちょっと。
Rating: 5.8/10