THE BAWDIES「NEW」

NEW (初回限定盤)

NEW (初回限定盤)

2年2ヶ月ぶりとなる8作目。


デビュー時には強烈なインパクトを放っていたけれど、最近はマンネリズムに陥ってる感の否めなかったボウディーズ。そこで届けられたこの「NEW」なるタイトル、なるほど確かに新しい側面はそこかしこに見られます。おそらくは TAXMAN の趣味と思われるハードロック要素を打ち出した「HELLO」、フォーキーにレイドバックした「SUNSHINE」や「MY EVERYTHING」、ややネオアコ風味の軽やかさも見られる「POPULAR GIRL」など、オールディーズ・ロックンロールに留まらない参照点、ライブ感のある緩急で惹き込む流れ。ただまあそれにしても音楽的にそこまで冒険してるとまではいかず、やはり従来のボウディーズ像を踏襲した手堅い内容という印象は拭えない。表題だけで言えば Paul McCartney 御大の現時点での新譜ともシンクロしているのだし、サイケでもクラシカルでも良いけれど、The Beatles 並みのドラスティックな変化を一度くらいは見せてほしいところ。歌詞に置いても昔とほとんどメッセージが変わっていない、というのも大きいのかもしれない。新しさを見せるはずが逆に彼らの引き出しの少なさを露呈するような結果に。

Rating: 5.5/10



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