GLAY 「SUMMERDELICS」

SUMMERDELICS(CD+2DVD)

SUMMERDELICS(CD+2DVD)

2年8ヶ月ぶりとなる13作目。


昨年の VJS でようやく GLAY のライブを体験することができまして、その時には彼らの国民的バンドとしての器のデカさ、J-ROCK の王道を突き進む実直さというものを改めて強く感じました。今回の新作ではその王道を踏まえつつ、良い意味で落ち着かない勢いや遊び心もあり、未だフレッシュな彼らの魅力を十分アピールし得る内容かと思います。表題通りテーマは「夏」。彼らの描く夏とは一体どんなものなのか、いざ蓋を開けてみればほぼ全編がアッパー曲で占められており、「ロングラン」などでは壮大な開放感が目一杯に溢れ、その一方で GLAY の十八番とも言えるバラードは敢えて排除。ライブ/フェスの熱気こそが夏の季語だろうという単純明快なコンセプト…にも拘わらず1曲目は何故か「シン・ゾンビ」という耳を疑う怪曲なのですが。その後にも HISASHI が絶妙にレールから外れた曲をアクセントとして置きつつ、メンバー全員が均等に曲を書くという新たなチャレンジが、程良い曲調の幅広さからある意味とても GLAY らしい和気藹々とした雰囲気に転じてる気がする。ここ最近のシングル曲は全て網羅されてるし、初心者の方にも良いのでは。

Rating: 7.2/10



「シン・ゾンビ」ミュージックビデオ