Tempalay 「from JAPAN 2」

- アーティスト: Tempalay
- 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
- 発売日: 2017/08/30
- メディア: CD
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前作を聴いた時にも思ったけど、このバンドは何処かが歪んでる。70年代サイケフォーク、80年代シティポップ、またはゼロ年代 US インディなど多様な影響を感じさせるアンサンブル。輪郭のぼやけたギターサウンドに、ファンクビートの解体/再構築とでも言うような変則的グルーヴ、そして絶妙にエレクトロニカ的な感触も通底してるという、最近の若手インディバンドの間でほとんど共通項となっている要素がこのバンドにも備わっています。ただ彼らはノスタルジックな情景に思いを馳せるでも、アーバンで洒脱なムードに酔うでもない。皮肉めいた毒をチクリと刺す「新世代」、ほとんど意味のない言葉遊びのような「my name is GREENMAN」など、何処かニヒリスティックな目線が音の印象をただ心地良いだけでなく、理知的かつ掴みどころのない奇妙なものへと転じさせています。童話風の「かいじゅうたちの島」やルーツへの愛情が滲み出た「San Francisco」「革命」なんかにしても、脱力したサウンドの裏側にはシュールで居心地の悪い感覚が常につきまとう。これは例えば Deerhunter などに通じるストレンジな魅力。食えない三人組であることだ。
Rating: 8.2/10