THE GOOD, THE BAD & THE QUEEN 「THE GOOD, THE BAD & THE QUEEN」

Good the Bad & The Queen

Good the Bad & The Queen

Blur の Damon Albarn 、元 The Verve のメンバー達による新バンドのデビュー作。


各メンバーの経歴にあたるバンドをどれもまともに聴いたことがないので、誰のカラーが濃いかとかはハッキリ言えないんですけど、 辛うじて Gorillaz は知ってるのでデーモン色が一番強いのかしら、と思いました。枯れた味わいのある生演奏を、空間的な隙間を残しながら巧みにミックス。なおかつ全体に通じるムードはひたすらローファイな曇り空、そして脱力。ちょうど Thom Yorke 「The Eraser」 のオーガニック版みたいな印象を受けました。キャッチーとか衝撃的というわけではないんですけど、その湿っぽい陰りを帯びた空気が徐々に染み込んでくる感じ。んで個人的に一番良かったのはラスト 「THE GOOD, THE BAD & THE QUEEN」 。切なく鳴り響くピアノに始まって、徐々に熱を帯びながら加速していき、カオティックに混ざりながらカタルシスに向かっていく、その様が何だか感動的な異色曲です。割と気持ち良く聴けたんですが、欲を言えば 「FEEL GOOD INC」 みたいにポップなハイライトが欲しかったな、とも。


Rating: 6.8/10
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