中塚武 「GIRLS & BOYS」

GIRLS&BOYS

GIRLS&BOYS

グローバルに活動を展開する横浜出身のアーティスト。これが3作目。


そもそも俺は坂本真綾経由でこの人を知って、最初に1作目 「Joy」 を聴いたんですけども、その時はジャズ、エレクトロ、フレンチポップ等を取り入れた完全カフェ対応ファッション音楽って感じで、そのオサレ全開な空気があまりにあざとくて受け入れられなかったんですね。んで今作はと言うと、やっぱりオサレな方向性はそのままなんですが、それぞれの音のアクが強くなってキッチュさが増し、そのぶんエンターテインメント性が前に出てきて若干受け入れやすくなってました。特に土岐麻子が参加した 「Your Voice」 はノリの良いスウィングと華やかなホーン、そして澄んだヴォーカルが軽やかに弾む良質ポップチューンで素直に良かった。あと完全にラテンハウスと化した 「北の国から」 の季節逆転カヴァーも意外にハマってて面白い。しかしそれ以外は中田ヤスタカを薄味にしたようなディスコとかラウンジとかでやっぱりあざとさが鼻につく。狙いが直球すぎて刺が無さすぎるというか。やっぱり前からの苦手意識は最後まで残ったままでしたとさ。


Rating: 5.4/10
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