KAREN 「maggot in tears」
- アーティスト: KAREN
- 出版社/メーカー: DAIZAWA RECORDS / UK.PROJECT
- 発売日: 2008/05/02
- メディア: CD
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方向性としてはアートからラウド感やエグみを抜いてさらにポップに仕上げたといった感じでしょうか。透明感と色鮮やかな輝きを持ってクリーントーンが広がり、そこに丸っこく深みのあるアチコのヴォーカルが軽やかに乗っかる。その一方でリズム隊は何気に鋭くて重たかったりと、各々がしっかり主張を見せるアンサンブル。心地良い疾走感で過ぎ去る 「"Lorraine"」 や、サックスの音色がほのぼのとした暖かさを助長する 「Marine」 等々牧歌的で風通しの良い、ちょうど春の麗らかな光を思わせるポップソングの応酬。個人的には The Sundays とか思いだした。うーむでも、まだメロディが弱いと思う。単に好みと違うだけと言われればそれまでなんですが、良い所までいってるのに突き抜け切れないもどかしさを感じることもしばしば。でも9曲40分で程良くまとめてる辺りは好印象だし （アート本体はやたらと詰め込みがちですからね…） 化けそうなポテンシャルも十分感じられるので、次の作品でより練り込まれてることを期待します。
