lloy 「遮断」

遮断

遮断

東京を中心に活動する3人組の、ミニアルバムとしては初の作品。初めて聴きました。


演奏はザラついた刺々しさの中に妖艶なダークネスを併せ持ったパンク/オルタナサウンド。その上の女性ヴォーカルは時にはロリータ兼ビッチなスタイルでセクシーな魅力を振り撒き、時には夜の淵から手招くようにか細く澄んだ歌声を聴かせる。ハッキリ言ってモロに Queenadreena フォロワーなんですが、別にそれが悪いわけではないというか、むしろ良いです (笑) 。猥雑なキナ臭さが効いたロックンロール 「消えたサブリナ」 、軽やかでダンサブルなグルーヴと妖しいクリーンギターがネットリ絡み合う 「VALENTINE」 、ダブ的な音響処理でさらにディープな微睡みへ誘う 「DIRTY」 等々、ゴシック/ポジパンのアングラな瘴気とロックが本来持ってるであろうヒリヒリと焼け付くような危うさ、その2つが上手く合致して混ざり合った刺激的な佳曲が揃ってます。あと音質も良いですね。決してクリアではないけれど周りの空気まで内包したような生々しさがあって、曲のムードをより引き立ててると思います。これからが楽しみなバンド。


Rating: 7.6/10
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