MASS OF THE FERMENTING DREGS 「ゼロコンマ、色とりどりの世界」
- アーティスト: MASS OF THE FERMENTING DREGS
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2010/08/04
- メディア: CD
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ううーん、ここにきて早くもネタ切れ感が気にかかるんだが…。メジャーの環境に移り、今までサポートだったドラムが正式加入し、バンドとして勢いに乗ってるはずななのに。内容は以前のミニ作とほぼ同路線で新しい発見は少ないのと、音のプロダクション的に初期衝動的な刺々しさが引っ込み気味で、相対的にインパクトが落ちてきてる、というのが正直な感想。 「終わりのはじまり」 なんかは 「かくいうもの」 の亜流みたいな作りだし、真ん中のインスト曲 「RAT」 に至ってはやっつけ感すら感じられてしまう。高速2ビートで瞬間的に爆走する 「まで。」 、牧歌的な曲調で 「最高の毎日さ、最高の」 というセンテンスが逆に虚無感を帯びて響く 「ONEDAY」 など、部分部分で格好良いと感じる場面はあるんですけども。彼女達ってリリースもマイペースだし、あまり多作派というわけではないんでしょうね。メジャーの環境で惑わされることなく、腰を据えて曲を書いてほしいのですが。ライブでは変わらず荒々しくはっちゃけた勢いを感じさせてくれるわけだし、まだ枯れてるわけではないはず。とりあえず今回はちょっと聴き所に乏しい内容だなと思いました。