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The Horrors 「Luminous」

Luminous

Luminous

UK 出身の5人組による、2年10ヶ月ぶり4作目。


ホラーズというバンド名のイメージに囚われることなく、アルバム毎にドラスティックな変化を遂げてきた彼ら。しかし今回は前作 「Skying」 の延長線上に位置するような方向性です。空間的エフェクトを強く施されたギター、シンセの音色によるサイケデリックな浮遊感。ひどくドリーミーでカラフルなその音世界はかつての Primal ScreamThe Stone Roses なんかを彷彿とさせる。すなわちある意味で至極真っ当な伝統的 UK ロックの系譜を引き継いでいるわけです。ただ前作が太陽のように鮮烈な開放感を見せていたものだとすれば、今作は月の光のような幻惑的なムード、ナルシスティックなロマンチシズムとでも言うような甘美さが強まっているように思います。微妙な差異ですしジャケットの印象に引きずられているだけかもしれませんが。圧倒的な音の洪水と緩やかなグルーヴが自然と恍惚を誘う、ドラッギーな魅力のある楽曲が詰まっていますが、ちと狙いが定まりすぎて曲調が一本調子なきらいがありますね。最後の方は若干ダレそうになってしまうのですが、独自の美意識が貫かれた作品であるのは確かです。

Rating: 7.0/10