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APOGEE 「OUT OF BLUE」

A

OUT OF BLUE

OUT OF BLUE

活動休止を経て、5年ぶりとなる4作目。


デビューの頃からシンセサウンドとギターロックを高次元で掛け合わせた楽曲を作ってきた彼らですが、この5年の間にメンバーの音楽的嗜好の変化もあったのでしょう、今作ではほぼ完全にシンセがメインを占めています。 Passion PitFriendly Fires などに通じる、夏らしい清涼感や甘酸っぱさを感じさせるニューウェーブ・ポップス。ヴォーカルの声質も以前は草野マサムネを彷彿とさせる感じだったのが、より英語詞のような流暢さと丸みを帯びてスタイリッシュになってる。スマートで知的なイメージは相変わらずありますが、かつてのようにプログレッシブな要素はあまりなく、素直に歌モノを作ることのみに注力している感じで、この辺の意識は前作に当たる 「夢幻タワー」 から変わってないのかなと。うーむ、 APOGEE としては進化/変化を感じさせる内容ではあると思いますが、前述のような海外インディ・エレクトロ勢との差異が見出しにくくなってきてる所も。ただアルバム後半に向かうに従って、朝から夜に向かうように憂いの色が濃くなり、幻惑的なムードも織り交ざってくるあたりの聴き応えはさすがの手腕。再始動の手応えはまずまずかと。

Rating: 6.7/10