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James Blackshaw 「Summoning Suns」

サモニング・サンズ

サモニング・サンズ

ロンドン出身のギタリストによる、約3年ぶり10作目。


普段は12弦アコースティックギターを主としたドローン/現代音楽的なインストゥルメンタルを信条とする彼ですが、今回は初の歌モノに挑戦。彼ならではの優しく幻惑的なギターの音色に対し、フォーク/カントリーの素朴で暖かなメロディは当然のようにマッチ。本人のヴォーカルは Nick Drake を思わせる、穏やかな中にも深みのある歌心を見せており、とても今回が初めてとは思えない表現の豊かさ。ゲストの女性ヴォーカルも加わった 「Confetti」 はその繊細な美しさが特に際立って映るし、 「Nothing Ever After」 のドラマチックな物悲しさも自然と胸を打つ。他ではシンガーソングライター野田薫と共作したという日本語曲 「Towa No Yume」 といった意外な目玉もあったり。演奏の方には森は生きているの面々も参加しているらしく、思えば彼は何気に来日ツアーを複数行ってるわけで、いつの間にか人脈が生まれて親日派になっていたのかと思うと何だか微笑ましいですね。こうやって作品を重ねるごとに着実に表現の幅を広げ、ともすれば堅苦しくなりがちなポスト・クラシカルの音楽性をオープンな形で昇華して見せる、彼の手腕には毎度唸らされてばかり。

Rating: 8.3/10


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