CICADA「formula」

formula

formula

2012年結成の5人組による、1年9ヶ月ぶ2作目。


クラブミュージックを生のアンサンブルにどう落とし込むか。その命題は最近の Suchmos や D.A.N. といった若手インディバンド勢にとってひとつのトレンドになっているように思いますが、その点彼らはとてもシャープな精度をこの作品で見せています。ヒップホップ、ダブステップ、トラップ、ドラムンベースなど、様々なダンスグルーヴをきめ細やかに洗練されたバンドサウンドで再現し、エレクトロニックでありながら人力ならではの絶妙な横揺れも体感できる、実に心地の良いサウンドを展開しています。特に「INFLUX」「Reloop」あたりの目一杯にタメの効いたトラップリズムにはグッと身体を引っ張られる。なおかつヴォーカルの存在感もしっかり際立っています。個人的に城戸あき子の歌声は May'n に通じる部分がかなり大きいと思うのですがどうでしょうか。クールと言うには随分と柔らかで情感に満ちており、明朗でありつつ微妙にエロティックな表情も見せ、インテリジェントな演奏の門戸を広く開放する役割を果たしてる。高いアンテナを張り巡らせ、実にフレッシュで眩しい魅力を放つ J-POP 急先鋒。

Rating: 8.4/10



CICADA(シケイダ)- ゆれる指先