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Gorillaz「Humanz」

HUMANZ

HUMANZ

約6年ぶりとなる5作目。


Damon Albarn はこの新作について「あからさまに政治的な内容ではないが、現代の政治に対するひとつの答えだ」と述べているそう。ヒップホップや R&B 方面を中心とした大勢のゲストが集結し、楽曲毎に入れ代わり立ち代わりでマイクリレーを繋いでいく、さながら Damon 主催のヴァーチャル・フェスティバルといった様相の今作。性急な4つ打ちからメロウで憂鬱なナンバーまで、すっかりエレクトロに振り切れたトラック群はローラーコースターのごとくシームレスに突き進んでいく。その展開の目まぐるしさはこれまでで最も派手なインパクトがありますが、それが何故だか豪華絢爛なエンターテインメントといったイメージには結びつかないのですね。全体的にザックリした大味な音作りだったり、陰鬱としたムードがそこかしこで顔を出してくるせいか、ともすればカオティックとも言えるような、猥雑で不穏な印象ばかりが残る。昨年はトランプ当選やら EU 離脱やらで世界中が急速に混沌へと向かい始めた年でしたが、この作品の妙に躁病めいたムードはそんな世相をダイレクトに反映した警鐘なのかも。いま世界はこんなにも捻れた狂騒に満ちているのだと。

Rating: 7.4/10



Gorillaz - Saturnz Barz (Spirit House)