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G.RINA「LIVE & LEARN」

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G.RINA リヴアンドラーン

G.RINA リヴアンドラーン

東京出身のシンガーによる、1年3ヶ月ぶり6作目。


自分が彼女の歌を初めて聴いたのは tofubeats「No.1」でした。そこで繊細に揺れる恋心を澄んだ声質で、上品かつ情感豊かに表現していた彼女の、正に本領と言えるであろう夜の姿がここにあります。ネオンとミラーボールで煌びやかに彩られる都会の片隅、その中で彼女はやはり刹那的な感情の揺れであったり、凛とした強さやスマートな雰囲気を纏いつつも情熱的で奔放でもある、ひとつのリアルな女性像をさらりと体現しています。リードトラック「close2u」なんかは彼女の基本的なイメージを掴む上で分かりやすいだろうし、「しあわせの準備」で綴られるメッセージの素朴な優しさはさすがお姉さんという感じで感服しきり。また彼女は自身をシンガーソングトラックメイカーと銘打っているだけに、自らが歌うということに囚われず様々なゲストヴォーカリストを招集した賑やかな仕上がり。鎮座 DOPENESS や田我流は普段だともっと泥臭い印象があったけど、彼女が作る流線形のファンキーなトラックの上ではさすがに襟を正すべきと思ったのか、多少ユーモアを交えつつも何だか大人な雰囲気。彼女のスタイルから自分もひとつ学びを得たいと思います。

Rating: 7.3/10



G.RINA - close2u (Special Version with lyric)

The xx「I See You」

RCMD X

I See You [帯解説 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (YTCD161J)

I See You [帯解説 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (YTCD161J)

ロンドン出身の3人組による、4年4ヶ月ぶり3作目。


まずオープナー「Dangerous」の高らかなホーンの響きに驚かされる。どれだけ危険だと言われようが構わないという直向きな意志が、まるでファンファーレのように誇らしく、確かな力強さを持って歌われる、その姿の鮮やかなこと。もちろん基本は従来の The xx と同様に、細やかなビートと至極簡素な生演奏により、音の間を意識してイマジナティブな静謐を湛えたエレクトロニカ・ポップ。しかし今回は前述の「Dangerous」であったり、コップから溢れ出る水のように内なる激しさが滲み出た「Say Something Loving」、表題からして毅然とした美しさを感じる「Brave for You」など、これまでと比べて確実に感情の起伏がダイナミックになっています。また大胆なサンプリングを用いた「On Hold」などを聴くと、Jamie xx の自由度の高いソロ活動がバンドに上手くフィードバックされてることが伺える。クールで物悲しい雰囲気も全編通して少なからずあるけれども、決して諦観はそこになく、むしろ喜怒哀楽の全方位へと波が大きく広がっている、濃密でドラマチックな楽曲群。それはひどく輝かしく、活動の規模が大きくなった現在の彼らに相応しい内容だと思います。

Rating: 8.7/10



The xx - On Hold (Official Video)