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The Chemical Brothers 「Born in the Echoes」

Born in the Echoes

Born in the Echoes

約5年ぶりとなる8作目。


前作 「Further」 がゲスト一切なしのトランス一発勝負を仕掛けてきた直球ダンスアルバムだったり、ライブ盤 「Don't Think」 で現場における彼らの力量を改めて提示したりと、ここ数年は自らの地盤を再確認することの多かったケムズ。久しぶりの新作は再びヴォーカルにゲストを招聘した、ポップでキャッチーな従来の路線に回帰した仕上がり。ただ未だに衰えることのない EDM の熱狂と比較するに、彼らの特性はここでしっかりと示されています。ピンポイントでのあからさまなカタルシスを見せつけることを良しとせず、フックとなるリフ/フレーズを執拗に反復させながら、あくまでもミニマリズムによる恍惚の醸造、限界ギリギリまで熱量を膨張させていくスタイル。おそらく今度のサマソニでも重要なポジションを占めるであろうキラーチューンが固められた序盤、やや実験を突っ込んだラディカルなダンストラックの中盤、そしてチルに向かって徐々に力を緩めていく終盤。アルバム半ばあたりでやや緊張感が緩んできてしまう感は否めませんが、この楽曲群がライブの流れにどう組み込まれてくるか、と想像すると胸が熱くなりますね。

Rating: 7.3/10



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