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Flying Saucer Attack 「Instrumentals 2015」

Instrumentals 2015

Instrumentals 2015

ブリストル出身、 David Pearce によるユニットの15年ぶり5作目。


何と言うか、怖い。ここにあるのはかつて彼が90年代に展開していたシューゲイザー/ドリームポップ、あるいはその後のドローンやアンビエントと呼ばれる類のものではなく、そういったジャンルの体を成す前の、ギター独奏によって気ままに生み落とされた騒音。種々のエフェクターを駆使した破裂寸前の残響音であったり、暴力的なハーシュノイズ、時にはリリカルなアルペジオも垣間見えますが、それらは一般的な作曲という工程を経ることなく、終わる予定のない実験のまま、まるっきり抽象的な形で世に放たれています。曲名も単純なナンバリングのみ、一切の意味性を剥いだある意味ピュアなギターノイズ集。しかしその残響の奥底から立ち昇ってくる、得体の知れない郷愁、孤独感、あるいは悪意かもしれませんが、そういった感情の波が見えない形で圧縮されてジリジリと迫ってくる、息の詰まるような感覚はなんなのか。 FenneszGrouper などよりも更にストイックに、徹底的に聴き手へ内省を迫る、情報量の過剰な集積としてのノイズ。スタジオから直送されたかのような生々しい音質がまた異様。一周巡ってユニット名通りの未知との遭遇です。

Rating: 6.4/10



Flying Saucer Attack - Instrumental 7 - YouTube