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TAMTAM「NEWPOESY」

ニューポエジー

ニューポエジー

2008年結成の4人組による、2年ぶり3作目。


元々はレゲエ/ダブバンドとしてスタートしていた彼らですが、前作「Strange Tomorrow」では縦ノリのアッパーな勢いを多く導入し、メジャーシーンに打って出ようというある種の力みがありありと感じられた作品でした。今作ではそこから一転してリラクシンな空気感を重視。しかし彼らのルーツにそのまま立ち返ったわけではなく、レゲエ/ダブ要素をすっかり消化したポップバンドとして、より自由度の高い表現が展開されています。丁寧に音を紡いだ風通しの良い音響空間、そこには少し Stereolab 風のアートポップ感もあり。そして中心のメロディはサビで無理矢理引っ張るのではなく、終わりに向かって緩やかに広がりを増していき、実に聴き心地が良い。小気味良く洒脱なファンクネスを携えた「アンブレラ」や「CANADA」、ダブの実験性がメロディやグルーヴと自然に結びついた「カルテ」、そして穏やかながらスケール感の大きいセンチメンタルな情景描写に強く胸を打たれる「星雲ヒッチハイク」。例えば最近の Suchmos や cero といった急先鋒から、クラムボンSpangle call Lilli line 辺りのポストロック・ポップファンまで。広い窓と深い懐を兼ね備えた傑作。

Rating: 8.5/10



TAMTAM - 『NEWPOESY』 全曲試聴 Album Trailer