POLYSICS 「We ate the machine」
We ate the machine(初回生産限定盤)(DVD付)
- アーティスト: POLYSICS
- 出版社/メーカー: KRE(SME)(M)
- 発売日: 2008/04/23
- メディア: CD
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その前作 「KARATE HOUSE」 はニューウェーブ特有のB級感/アングラ臭さが強い作品だったと記憶してるんですが、今回は演奏面で凄く肉体的に鍛え上げられてるなという印象。もちろんシンセにヴォコーダーといった従来のピコピコ要素は健在なんですが、各パートの音が骨太になってそれぞれ拮抗し、なおかつ全体としてはガッチリ一体感を持って噛み合うといった具合に、ロックバンドとしてアンサンブルがより完成度を増してきてる。それと全体的にだいぶハードロック入ってる気がするんですが (特にギター) 。オープナー 「Moog is Love」 からしてどっしりしたグルーヴと力強いメロディが鮮烈にハードロック色を感じさせるし、大胆にツーバス導入して疾走する 「機械食べちゃいました」 なんてほとんどスラッシュメタル。もともと演奏の巧いバンドだとは思ってたけど、今回は垢抜けたフレーズが多いのもあってさらにタフさが増してると思う。テクノポップ、ポストパンク、ハードロックといった要素をバランス良く咀嚼して吐き出した、キレのあるアッパーチューンが勢揃いです。ライブだとさらに響いてきそうな好盤。