新興宗教楽団NoGoD 「極彩色」

極彩色

極彩色

約10ヶ月ぶりとなるフル2作目。


良くも悪くも前作と同じじゃないかなー。メジャー感満載の開放的でキャッチーなメロディ、バンド名のアングラなイメージを裏切る直球ポジティブな歌詞、そして確かな演奏力に裏打ちされた HR/HM サウンド。この確かな演奏力というのが逆に災いしてか、メタルとして手堅くマナーに沿った演奏/アレンジ/音作りが逆に優等生的な面白味のなさに繋がってしまってる気がする。とはいっても禍々しいデスコア調から爽快なサビへと変貌する 「絶色」 、健康的な明るさで駆け抜ける青春パンク風 「導」 、ドラマチックな疾走感を見せるメロスピチューン 「聖者の憂鬱」 等々、様々な曲調を披露するヴィジュ特有の節操ないごった煮感覚はこのバンドにもしっかり備わってますけどね。どの曲でもアニソンの領域にまで片足突っ込んだストレートなポップさがこのバンドの味として発揮されてるし、安心して気持ち良く聴けるのも確かですが、逆に言えばセオリー通りにカッチリまとめ過ぎで破綻も驚きもなくレール通りに進行してしまうのもどんなものかと。どうも前作で感じられた弱点を解消できてないままといった印象を受けました。


Rating: 6.0/10
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