weezer 「RADITUDE」

Raditude

Raditude

わずか1年半のインターバルによる7作目。


牧歌的で親しみやすいメロディとパワーポップらしい骨太さはそのままに、ますますセルアウト道を邁進です。アコギとハンドクラップで軽やかに始まる 「(If You're Wondering If I Want You To) I Want You To」 、シャッフルリズムとシンガロングコーラスがスタジアム的なスケールの大きさを感じさせる 「The Girl Got Hot」 、ラッパー Lil Wayne と組んだメロウチューン 「Can't Stop Partying」 、エセ中東エキゾチシズムも注入してみた 「Love Is The Answer」 、一転してメリケンハードロック色の強い 「Let It All Hang Out」 等々、まるで Fall Out Boy かと思うほど楽曲毎に多彩なアイディアを積載し、それらが従来のウィーザー味と上手く合致して、より垢抜けたキャッチーさを持って聴かせる。やはり初期の頃みたいにフレッシュな力強さなどはないし、正直もうミュージシャンとしてアガりを迎えたバンドというイメージは拭えないですが、メロディ/アレンジのクオリティ的には最近の数作では一番充実した内容かと思います。安定して聴けるという所で、良くも悪くもすっかり大御所らしくなりましたね。国民的バンドといいますか。


Rating: 6.6/10
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