The Hold Steady 「Boys and Girls in America」

Boys & Girls in America

Boys & Girls in America

ブルックリン出身の5人組による3作目。初めて聴きました。


嗄れた声でぶっきら棒に歌うヴォーカルは何処となくオールドスクールな味を感じさせますが、音はしっかり厚みのあるギターロック、そこに暖かな彩りを添えるキーボードをプラスといった感じで、ストレートかつフレッシュな勢いがあります。古さと若々しさが入り交じってる少し不思議な感覚。シャッフルの 「Hot Soft Light」 からパンキッシュに突っ走る 「Same Kooks」 に流れ込み、さらにアコギやピアノ、ストリングスが壮大な切なさで響く 「First Night」 に繋がるといった風に、1曲ごとの尺は比較的短いながらも、全体の中で実にドラマチックな起伏が大きく作られていて、飽きさせずに次々聴かせる強度を持ってます。曲が進むにつれてそういう起伏が強くなってきて、良い意味でどこに向かうのか分からなくなってきてワクワクさせる、そんな魅力があると思います。ラスト2曲で力強くハッピーに締めるのも良い。ちょうどアメリカ映画1本見終えたみたいな気分になります。


Rating: 8.0/10
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