DAYSEND 「THE WARNING」


オーストラリア出身の5人組による2作目。初めて聴きました。


ガツガツ切り込む演奏と獰猛なスクリーミングによるアグレッション、そこに壮大なスケール感を持ったメロディが交錯する、暑苦しさ全開のメタルサウンドであります。ドラムはバタバタとせわしなく暴れ回り、メロディはメタルらしくドラマチックなクサ味たっぷり、また時には語りとかも挿入する仰々しい曲構成もあってか、詰め込むだけ詰め込んでパワフルにすっ飛ばすみたいな豪快さ、良い意味で洗練されてない野暮な男臭さ、そういった有無を言わせない程の密度の濃さが印象的です。メタルコアのようにスポーティな攻撃性だけで突っ切るわけではなく、ジャケに象徴されるような、この世の終末的な世界観込みで圧倒するといった感じ。その辺でメタルファンの中でも好みが分かれるかもしれませんが、個人的にはなかなか興奮させられました。ゴチャゴチャしつつも決める所ではバシッと決める演奏や、派手に突き抜けるマッチョなメロディも聴き応えがあって格好良い。重戦車のごときグルーヴを発する 「Scars Remain」 、特にキレた疾走感を見せる 「Between the Hammer and the Anvil」 辺りが特にお気に入り。良かったです。


Rating: 7.8/10
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