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Radiohead 「The King of Limbs」

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The King of Limbs

The King of Limbs

突如ネット上で配信リリースされた、3年4ヶ月ぶりの8作目。


禁断の森へ。8曲37分と随分コンパクトな作りになっていますが、彼らが元来持っている魅力は決して薄まっていません。むしろそのコンパクトさ故かアルバムのカラーは強く統一されており、全体に明確かつスムーズな一つの流れを作り出しています。細かで神経質なブレイクビーツが多用されているあたりは 「Amnesiac」 を彷彿とさせるところがありますが、このエレクトロニカ要素の消化具合はやはり他のバンドとは確実に一線を画してますね。生と打ち込みの境目を一切感じさせない熟達したサウンドで、ダークな緊張感を煽りながら掴みどころのない飄々とした感覚、視界を失って当てもなく彷徨うような不穏さがゆらゆらと漂う。美しい浮遊感を持ったレイヤーと躓きそうになるリズムが絡む 「Bloom」 、少しばかり中東エキゾチックな怪しさを醸し出す 「Little by Little」 、身体を痙攣させて踊るトムの姿が脳裏に過るリード曲 「Lotus Flower」 、湖上をボートで進むように柔らかなムードが揺蕩う 「Give Up the Ghost」 、そしてラストは珍しく微かな光が差し込む (ただしそれが救いなのかは分からない) 「Separator」 。総じてレディヘならではの、仄暗く眩惑的なサウンドスケープ


Rating: 8.2/10
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