SUMMER SONIC 07 OSAKA 2日目


昨日に続いて2日目です。この日はまだ雲が多かったけど、やっぱり暑いことには変わりなし。少し要領を得たので上手いこと回ろうと思いながら臨みました。


ザ50回転ズ @ PARK STAGE
初めて聴きました。最近話題のニューカマーですね。全員真っ黒のおかっぱヘアに洒落た黒スーツという出で立ちで、威勢の良いパンク/ロックンロールを連発。昔ながらのロックのマナーに則り、その上でエネルギーを最大限に爆発させるといった感じ。でもシリアスとか狂気的ではなく、大阪らしく垢抜けない親しみやすさに溢れてます。どの曲も凄く単純明快なので 「オーオーオー」 とかのコーラスにもすぐレスポンスできるし、曲知らなくても全然楽しめる。自然と周りを引き込むパワーがあったと思います。なかなか気に入りました。あと 「朝イチから見ないとチケット代もったいないっていうその貧乏根性、俺らと同じだねー!」 という MC には思わず苦笑。核心を突かれてしまった…。


THE PIPETTES @ OCEAN STAGE
初めて聴きました。てっきり女の子3人組だと思ってたんですけど、本当は7人組のバンドなんですね。まずはバックの男性陣が出てきて軽く演奏を始め、しばらくしたらフロント3人がパタパタと登場。レトロな味の緩いポップロックで、それをヒラヒラ踊りながらキュートに歌うという。これも Perfume と同じく萌えながら見るってのが正しい楽しみ方なんでしょうか。でも客層見渡すと女子ウケも結構良さそう (振り付けコピってる人とかいた) 。でも個人的にはあんまりかな…。大体どういうのか分かった所で途中退出。


THE YOUNG PUNX! @ DANCE STAGE
初めて聴きました。エレドラ、マニピュレート、ギター、男女ヴォーカルという一風変わった編成。フロア対応のダンスミュージックとテクノポップの中間、みたいな感じですかね。馬などの被りものつけて煽ったり、女性ヴォーカルが曲ごとに衣装替えしたり、ギターの人が何故かハードロックな速弾きをカマしたりと、ユニークで自由な面を打ち出してて面白かったんですが、曲自体にはさほど大きな驚きとかはなく、ただ見せ物として楽しんでるぐらいでそれほどピンとこなかったかな。やはり途中退出。


B’z @ OCEAN STAGE
まさか B’z 見る日がくるとはね…。ミーハー丸出しです。でも会場にはかなり大勢集まってて、なんだかんだ言って結局みんな見たいんじゃんとか思った。軽めのブルージーなセッションに始まって、最初は知らない曲が続いたんで冷静に見てたんですが、3曲目辺りで 「ultra soul」 、その後も 「HOME」 「juice」 とヒット曲連発。いやしかしなかなか、テレビとかで聴いてた通り (もしくはそれ以上) にパワーの感じられる演奏でした。稲葉氏のハイトーンヴォーカルも松本氏の熟達したギターもしっかり勢いがあったし、やっぱりシングルヒットのあるバンドはこういうフェスで強いですね。盛り上がりどころが誰でも (俺でも) 分かるもん。 「ウルトラソウル!」 「ハーイ!」 とか全員一斉にジャンプしてて、やべえ楽しいってなってたし。絶対ABサビを2回繰り返したらギターソロ、っていう展開読めすぎな曲ばかりでマンネリ言われるのも分かりますけど、ライブだと単純に聴けるから良い。ラストは 「愛のバクダン」 で爽快に締めて終了。最後まで楽しめました。


MXPX @ SKY STAGE
初めて聴きました。スリーピースの速くてポップなパンクロック。それ以上に書きようがないな…。カラッと明るく突っ走る演奏で前の方のキッズ達ははしゃぎまくってました。個人的には、うーんあんまり好みじゃなかった。このタイプのド明るいメロディって基本的に苦手なのですね。曲調は一本調子だし、灼熱地獄の中で寝そうになってました。


FALL OUT BOY @ SKY STAGE
アルバムが良かったので期待してたんですが、結論から言うと思ったほどじゃなかった。相変わらず出音が不安定な上に、鳴らしてる音自体もちょっと迫力に欠ける気がしました。ヘヴィネスが弱くてどうも歯痒さを感じるんですけど、それでも 「Infinity On High」 の曲に入ると無条件で体が反応するという。 「The Take Over, The Breaks Over」 「Hum Hallelujah」 「Thnks fr th Mmrs」 などアルバムの中のキモとなる曲は大方演ってくれたんで良かったんですが、もっと格好良くできるだろうという食い足りなさも残るのが正直なところ。曲は良いのにもったいない。もっと良い環境でもう一回見てみたいです。あとゲストが結構たくさん出てきてましたね。ラップやコーラス、あとパンツ一丁でただ踊ってるだけの人とか (笑) 、曲の中の一部分のためだけにゲスト使ってて贅沢なことしてるなーと思いました。


9mm Parabellum Bullet @ BREEZE STAGE
エルレアヴリルと被ってるからか、客の入りはちょっと寂しかったですね…。でも演奏は凄絶なものがありました。何かが憑依したみたいに全員激しく暴れ回り、絶叫し、弦を掻き毟る。キッチリ演奏することよりも迸る衝動が最優先。 「The World e.p.」 は個人的に微妙だったんですが、ライブだとハードコアの狂気的な荒々しさがバリバリと爆発してて、その過剰なテンションに飲まれそうになってました。勢い余って流血ってのも頷ける。高速ディスコ調の曲でダンスを誘発する場面もありましたが、そこでもがむしゃらにブチ切れるパフォーマンスは相変わらず。短時間の間にヘロヘロになるまで気力を使い切る、その様は素直に格好良いと思いました。


チャットモンチー @ BREEZE STAGE
9mm とは対照的にテントの外まで人が溢れ返ってた。サウンドチェックで本人が出てくるだけで歓声が起きてたし。すっかり人気者ですね。しかしヴォーカルってここまでロリ声だったっけ?下手すりゃ YUKI 以上に甘ったるくて丸々とした声質。その時点で違和感を感じてたんですけど、やっぱり演奏は前の 9mm とかに比べると弛緩したノリだし、ほのぼの通り越して微妙な空気になってしまってる MC もちょっと…。いつ萌えとか始まってもおかしくないムードなのに、 PerfumeTHE PIPETTES と違ってその辺を売りにしてないロックバンドなぶんタチが悪いみたいな。普通の音楽に宿る魅力とか、そうも言ってられない状態にきてるような気がしました。 「バスロマンス」 「飛び魚のバタフライ」 とか特に萌えオーラ出し過ぎで聴いてて恥ずかしくなってくる。大丈夫なのかこの先。


以上で俺のサマソニは終了しました。飛び抜けて良かったってのは残念ながらないんですけど、また見たいと思ったのはミドリ、 ST 、モーターヘッドザ50回転ズ、 9mm 辺りですかね。 B’z もまた機会があれば。 FOB はリベンジしたい。そんな感じで。