SUMMER SONIC 07 OSAKA 1日目


はい行ってきました。これで3年連続のサマーソニックです。


暑い!!! 今年から会場を舞洲に移してほとんど野外となったわけですけど、一日中凄まじくピーカン照りで焼け死ぬかと思ったわ。しかも風も強いから砂埃が目や口に入りまくりだし、今までのインテックスがいかに恵まれた空間だったかを痛感しました。ステージ数が増えた代わりに環境は悪化っていうね…。あとフジよりも確実に血気盛んなタイプの若者が多くて、その辺の違いは面白かったですね。なんかサマソニの方が日常に近いせいか、雰囲気的にはどっかの花火大会みたいなノリで、そういう意味では過ごしやすい気がする。どっちだよ。


んでは見た順に感想とかを。


Perfume @ DANCE STAGE
みんな大好きパフュームです。3人とも白い衣装で登場し、 「エレクトロワールド」 で開始。他は 「ポリリズム」 「チョコレイト・ディスコ」 「ジェニーはご機嫌ななめ」 のカヴァーなど。カラオケ状態で歌って踊り、 MC では可愛く客を煽ってみたり、まー普通にアイドルのコンサートですわな。音自体はドンドン響く4つ打ちでなかなか踊れるんですけど、こんだけ萌えオーラ出してる中で音だけ聴いて楽しむなんて無理な話です。周りもほとんど野郎ばっかりだし (ヲタは少ないだろうけど) 、俗に言う PPPH とか始まってるし、ライブ見ながらもっと己の進むべき道をちゃんと考えた方が良いんじゃないかとか、そういう気分にさせてくれました。ぶっちゃけ会場行くのちょっと恥ずかしかったしね。


ミドリ @ BREEZE STAGE
一番小さいステージにて。巷ではセーラー服で暴れ回る後藤まりこのキャラが先行してると思うんですけど、ライブだと他のメンバーも強烈でした。確かなテクで流麗なピアノを鳴らす一方 「ヘイルセイターン!」 と叫びまわるド変態ハジメ、アップライトをバシバシ叩いて涎を散らしながら絶叫するサポートベーシストもヤバい。何気にドラムの小銭氏が一番真っ当でしたね。 「うわさのあの子」 「ドーピング☆ノイズノイズキッス」 と叩きつけ、会場は一気にモッシュの嵐。正直 「セカンド」 の曲はあまりピンとこなかったんですけど、ライブだと全員がむしゃらに演奏してるんで勢いが増して格好良くなってました。あと 「あんたは誰や」 で後藤嬢はセットの鉄骨によじ登って中指を突き立ててみせて、 「ここから (客に) 飛び降りて骨折するのがロックか?」 と問うてたら、本当に飛んでビビった。多分ロックです。良かった。


ENTER SHIKARI @ SKY STAGE
本当はホルモン見ようかなと思ってたんですけど、去年と同じく長蛇の列に辟易したのでこっちにきました。しかしこの SKY STAGE と OCEAN STAGE 、機材が不調なのか知らんけど片方のスピーカーが音途切れたり復活したりで、聴いててかなり気持ち悪かった。もうちょっとこの辺どうにかしてもらいたい。しかも日差し直撃だし。マジ首とかヒリヒリする。
んでエンターシカリですけど、初めて聴きました。トランス風の派手なシンセを導入したメタルコアって感じですね。とにかくメンバーが元気で、ステージの端から端まで使ってスポーティに暴れ回る。シンセのみのパートでは楽器持たずにブンブン踊ったりして。その勢いは良いんですけど、曲の方はストップとゴーの切り替えが何だかチグハグで、迫力ある音なのにどうもノり辛くてちょっと微妙でした。今後化けそうな可能性はあると思うんですが。


SUICIDAL TENDENCIES @ SKY STAGE
初めて聴きました。メタル/ハードコアの大御所、で良いですよね。メンバー皆が太っちょのオッサンでどうなんかと思ったけど、いざ演奏に入るとなかなか気合いの入ったヘヴィネスをカマしてきて、最初の一音でガツンと殴られた気がしました。やっぱりロックはそれくらいじゃないと。ハードで厳つい音だけどノリは軽快で、ファストチューンを連続して叩きつけてくるスタイル。このバンドも結構ステージ上で大きく動いて煽ってくるし、速弾きギターソロやバッキバキのスラップベースも飛び交ったりで、モッシュエリアは相当凄いことになってましたね。ラストでは客をステージに引っ張りあげて 「S・T!」 コールさせるなどエンターテインメント性も意外に高くて、ブラックジョークや悪ノリで皆で楽しもうぜみたいなバカ格好良さがあって面白かった。衰えなんかを感じさせないステージで良かったです。


MOTORHEAD @ SKY STAGE
初めて聴きました。こちらもメタル界の大御所ということで。まず何台積んでんだってくらいブワーっと並んだアンプの数に笑った。同じメタルでも前の ST とは違い、かなり腰をグッと落とした重々しさに貫かれてました。速い曲でも重量級の戦車が突っ走るみたいな迫力があって、随分と肝の据わった爆音を鳴らしてた。ヴォーカルのレミー氏は堅気とは思えないくらいドスの効いたダミ声で歌い、演奏も純粋なスリーピースなのにえらく分厚くて図太い。機材とか物理的な問題ではない、おそらくこのバンドにしか出せないであろう深いヘヴィネスの味が感じられて良かったです。ベテランの男達ならではの、まさに仁義なきロックだわ。最後に3人揃って深々とお辞儀してるところも男らしく律儀にスジを通してるように見えた。その迫力に圧倒されました。


THE CORNELIUS GROUP @ SONIC STAGE
SONIC STAGE 、要するに舞洲アリーナ。唯一の完全屋内ステージです。開演前にはステージに紗幕がかかってて、演奏が始まると 「SENSUOUS」 のジャケを模した黄・白・赤・青の照明が音に合わせてチカチカ光り、やがて紗幕が落ちるとメンバー4人と共にバック一面にはスクリーンが。意外にバンド形態の生演奏がメインでした。それで 「GROUP」 名義なのかしら。流麗にハーモニーを重ねながら浮遊感ある音を奏でたり、その流麗さを保ったまま疾走したり、ぶっ飛んだ変速ハードコアに突入したり (「I HATE HATE」 ですかね) とヴァラエティ豊かなセットリストだったんですが、どの曲も音と映像、照明とのシンクロ具合が完璧で、1秒単位での緻密な構築性に深く唸らされました。キメとかよくそんだけ合わせられるなあと素直に関心。個人的には 「STAR FRUITS SURF RIDER」 が一番ポップで良かったかな。クールで時にユーモラスという彼ならではのセンスで完全に計算し尽くされた、まさに 「ショウ」 でありました。


んでこの後は ARCTIC MONKEYS 見る予定だったけど、疲れたのと帰りまで人混みに揉まれるのが嫌だったので、早々に帰っちゃったのでした。明日に続きます。