凛として時雨 「NAKANO Inspiration」 @ 心斎橋CLUB QUATTRO


行ってきました。3月のファンダンゴ以来、今年2回目の時雨です。


クアトロは十分な人の入り。周りの会話を盗み聞きしたところ、今年に入ってから時雨を知ったという人が多いみたいで、確実に人気に火が点いてきてますね。アルバムもそこそこ売れてるみたいだし、今年は彼らにとって躍進の年だったようで。開演時間ちょい過ぎくらいに SE の Vincent Gallo がヒステリックなノイズに変わって、メンバー3人登場。


新作 「Inspiration is DEAD」 のレコ発ツアーということで、今回楽しみにしてたのはその新曲群がライブだとどう映えるのか、という点でして。それで結論から言うと 「まーこんなもんか」 といった所。手数過多のアグレッシブな演奏と張りつめたテンションは相変わらずなんですが、2回目なんで少し免疫がついてるということもあってか、その演奏から受けるインパクトは前回ほどではなかったかなと (あくまで個人的にですが) 。というか頭3曲がアルバムと全く同じ流れで、格好良いのは格好良いけど少し予定調和すぎる気がして、そのせいで思ったよりもアガりきらなかったのが残念でした。あと 「赤い誘惑」 「Acoustic」 は曲の中で静と動を激しくシフトチェンジするんで、その構成が面白いとは思うんですが、ライブだと休むべきなのかどうなのか反応に困ってしまうことも。しかし後半 「想像のSecurity」 以降のキラー曲連発ではかなりメーター振り切れましたね。この辺はやっぱり条件反射で血が滾る。 「ラストダンスレボリューション」 ではミラーボールが回るというベタな演出も交えつつ (笑) 、ラストスパートで底力を見せつけられた気がしました。


あと今回意外と MC が多かったんですけど、苛烈な演奏に反してメンバーみんなゆるい系というか、見た目通りあんま飾らない感じなのですな。ピエール中野がわざわざ前に出てバイブス (とびっこ) の話始めたり、そこから 「Say バーイブス!(バーイブス!)」 と微妙なコールアンドレスポンスに入ったり、 その後 TK 「こんなに暖かく受け入れてくれるのは大阪くらいです」 と落としてみたり。そういうのもアリなのかとか思いつつ。いや別に良いんですけど、あんまり寒いこと言いすぎて盛り下げないでほしいなーという、ある種スリリングな気分にもなる (笑) 。


そんな感じで全体的には良かったと思うけど、セットリストの流れに少し不満があり、もっと良くできるだろうという欲求の残るライブでもありました。その辺は彼らもまだまだ発展途上中ということで。これからも期待しております。あー身体が痛い。


他所から拝借したセットリスト↓
1. nakano kill you
2. COOL J
3. DISCO FLIGHT
4. Sadistic Summer
5. CRAZY感情STYLE
6. i not crazy am you are
7. knife vacation
8. 1/fの感触
9. 赤い誘惑
10. Acoustic
11. 夕景の記憶
12. 想像のSecurity
13. 感覚UFO
14. テレキャスターの真実
15. ラストダンスレボリューション
16. TK in the 夕景
17. 傍観