MUTEMATH 「ARMISTICE」
- アーティスト: Mutemath
- 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
- 発売日: 2009/08/18
- メディア: CD
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澄んだ響きのピアノはジャズ、浮遊感あるキーボードはエレクトロニカ、多様なリズムで躍動感を伝えるリズム隊はファンク、朗々と歌うヴォーカルは R&B といった風に、細部に注意すると様々な要素を消化/吸収した痕跡が見られるのですが、それらが一つに融合すると小難しいジャンル云々は関係ない、単純に良質オルタナ/インディポップとして聴けてしまう不思議。こういうのが本当の意味での咀嚼なんでしょうね。メロディの開放感あるポップネスがどの曲でも中心にあるのと、コンパクトな尺に納まってる纏まりの良さがこのバンドの強み。 「Spotlight」 「Electrify」 なんかはヒットチャートに入ってても違和感ないキャッチーな派手さがあるし、軽快な4つ打ちの 「Goodbye」 、ファンク色濃厚な表題曲 「Armistice」 などリズムから持って行かれる曲も多い。ライブさながらの起伏に富んだ流れも力強さを助長してると思うし、前半のドラマチシズムがサイケデリックな深みに移行する大ラス 「Burden」 は圧巻。 Radiohead に通じそうなロック的インテリジェンスと、ベクトルが確実に外に向いたポップスとしての力強さが合致した、旬の勢いを感じさせる内容です。
