Arctic monkeys 「Humbug」

Humbug

Humbug

約2年ぶりとなる3作目。


ロックンロール/ポストパンク・リバイバルが音のキモにあるのは変わってませんが、何かえらい枯れた音になったなーと思った。それは単に退化したとかって意味じゃなく、古き良き時代のブルージーな渋みを感じさせるようになったというか。全体のアンサンブルは一体感と厚みを増したと同時に、殺伐とした乾きやザラついた荒さを増して響く。また 1st の頃のはっちゃけた勢いは成りを潜め、ほとんどミドルテンポでキャッチーな派手さがあるわけではなく、荒野を彷徨うカウボーイのような粋な哀愁を漂わせ、それが何処かしら挑発的で不敵な印象も与える。 Queens of the Stone Age のメンバーがプロデュースを務めてると聞いて思わず納得してしまった。ハイプなど何処吹く風といった感じで、作品を重ねるごとに玄人向けの内容になってるのが面白いですが、そこで初聴きのリスナーをガッツリ掴むほどインパクトがあるかというと、ちょっと弱いような気もする。聴き込むほどに味の増してきそうな内容だし、 1st にさして思い入れのない俺は飄々としてて良い感じじゃないかなとも思うのですけどね。人によって賛否分かれそうな作品かと。


Rating: 7.0/10
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