モーモールルギャバン 「梅田シャングリラ5周年記念感謝祭 「LIKE A ROLLING STONE」 前夜祭 〜モーモールルギャバンワンマンライブ 5枚目のパンティー!!〜」 @ 梅田Shangri-La


間近にメジャーデビュー作を控えた京都出身の3人組、モーモールルギャバン。昨年の初フルレンス 「野口、久津川で爆死」 が俺内スマッシュヒットだったので、ちょうど良い機会だと思い行ってきました。ネット上ではチラホラ目にしたことがあるのですが、実際にライブ見るのは初めてです。


つーかな、こういう日に限ってクソ仕事がクソ長引いたせいで職場からクソダッシュしてクソみたいにヘトヘトになりながら会場目指して、せっかく19時半スタートという社会人に嬉しい時間設定だったのに結局間に合わず、会場入ったらすでに 「コンタクト」 が終了しようとしていました。後で知ったけどその前は 「琵琶湖とメガネと君」 だったのね…どっちも好きな曲なのにクソッタレが!!オイラ客電が消えてメンバーが入場するあの瞬間に立ち会えないとライブに対するモチベーション著しく下がるのよ。あの瞬間にこそアドレナリンが分泌されるのよ。定時で終わってりゃ余裕で間に合ったのに俺なんか悪いことしたかよ。神は死んだ。


愚痴はもういい。本日のシャングリラはめでたくソールドアウト。会場のドア開けると本当に後ろまでビッシリ詰まっててビックリした。キャパ300程度の小〜中ハコとは言え、いつの間にこんな人気が出ていたのかしら…。ドラマーのゲイリー・ビッチェは 「このうち数十人は関係者ですけどね」 とか冗談めかしてたけど、いやでも見事なもの。そしてその集客/期待に応えるかのごとく、この日のパフォーマンスは素晴らしいものでした。ステージ左にドラム、右にキーボード、中央にベース。実に見栄えの良いトライアングル・フォーメーション。年間100本のライブをこなしてきた現場叩き上げ系ならではの、メンバー各々の演奏力の高さに加え、バンドが一丸となってグルーヴを生み出す阿吽の呼吸。冒頭からすでにパンツ一丁のゲイリーはキモい挙動を交えながら (笑) 身体から湯気が立つほどにパワフルな躍動を見せ、全身を使ってドラムセットを激しく打ち鳴らす。対するベースもグリグリと太く這い回る芯の強さを見せ、キーボートはギター不要とばかりに歪んだダイナミズムで主張。それぞれの音がクッキリと輪郭を持ちながら、三位一体の調和を見せるアンサンブルは実にパワフルで、確かなエモーションが感じられました。


そんで楽曲は 「J-POP」 をモットーに掲げるだけあって、パワフルな演奏ながらメロディはポップでキャッチー、スウィートですらあります。 「細胞9」 のグルーヴィなうねり、 「POP! 烏龍ハイ」 「ユキちゃん」 のキラーな弾けっぷり、 「美沙子に捧げるラブソング」 のジャジーなテイスト、あと 「君のスカートをめくりたい」 や 「野口、久津川で爆死」 のトホホなジャンクっぷりなど、彼らの持つ魅力がテンションを一切落とさぬまま、ほとんど間を置かず矢継ぎ早に畳みかけられる。小学生レベルの下ネタ歌詞がこんなに痛快に、フレッシュな熱さを持って響いてしまうなんて。あとこれネタバレかも知れんけど、ゲイリーさん汗でぐっしょりの髪を丁寧に七三に分けながら 「パンティーは白が好き…青が好き…ピンクも好き…でも黒なら結構です。」 タイトルそういう意味かよwwwホント良いキャラしてるよなー。キモ系ナイスガイのゲイリー、可愛らしいけどドSなユッコ、唯一まともそうなマルガリータと、メンバーのキャラが立ってるのは良いバンドという証拠です。


ラスト 「サイケな恋人」 では音源にも入ってた通り、パンティーコールで会場全体が奇跡の一体感を見せ (えー) 、彼らの持ち曲全てを披露した、まさしく完全燃焼な勢いで終了。彼らは見てるだけで、好きなこと/バカなことを必死こいてやる、その熱血とも言える清々しさがダイレクトに感じられて非常にグッとくる。個人的にはやはり冒頭に間に合わなかったのが悔やまれるので、また近いうちにリベンジしたいと思います。彼らも2010年代における若手のブレイク有力候補、その姿は決して実態のないハイプではないと思いますよ。


他所から拝借したセットリスト↓
1. 琵琶湖とメガネと君
2. コンタクト
3. 細胞9
4. かみのけぬけた
5. Ca☆Na
6. 裸族
7. 君のスカートをめくりたい
8. POP! 烏龍ハイ
9. SOS
10. 俺風呂入るトゥナイト
11. ユキちゃん
12. ユキちゃんの遺伝子
13. 美沙子に捧げるラブソング
14. 悲しみは地下鉄で
15. パンティー泥棒の歌
16. 野口、久津川で爆死
17. サイケな恋人
(アンコール)
18. ランデヴー