人格ラヂオ 「一秒」

一秒

一秒

2001年結成の2人組による、7年ぶり2作目。


このバンドも意外に長く細く続いてますな。しかし個人的には何故これまで人気が持続してるのかよく分からなかったりする。以前 「証拠」 を聴いた時は奇妙なバンド名の割にあんまり従来のヴィジュアル系の型を出てない、引っかかりの少ない内容だなーと思ったのですが、この7年越しの新作はどうか。ううーむ、細かい部分では変わってるのかもしれないけど、あんまり印象は変わらない。ゆっくりと明るく開けていくスケール感の 「儚くも美しく流れる景色」 、性急でアグレッシブな演奏に飛び道具的シンセが混じる 「猫飯」 「太陽」 、ファンシーなワルツ調の 「玩具箱テディベア」 など、楽曲毎に工夫は見られますが、やはり既存のヴィジュアル J-POP の範疇に収まってしまう内容で、悪い意味でクセがない。バンド名とかはオサレでヒネてるけど楽曲自体はオサレや昭和系でもなく真っ当なタイプで、どっちの方向で行きたいのかが見えてこないというのは、2000年代初頭にカリガリバロックが仕掛けたオサレ系ムーブメントの時期には沢山いたよなあ…とある意味懐かしさを覚えてみたり。そんなメタなノスタルジーは要らない。厳しい内容でありました。


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