0.8秒と衝撃。 「1暴2暴3暴4暴5暴6暴、東洋のテクノ。」
- アーティスト: 0.8秒と衝撃。
- 出版社/メーカー: EVOL RECORDS
- 発売日: 2011/05/18
- メディア: CD
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傾奇ロックス。硬質で荒々しい打ち込みビートが目まぐるしくパターンを変えては刺さり 、ラウドな衝動を剥き出して矢継ぎ早に言葉を吐き出す。しかしながらそのアグレッションは巧みにシフトする男女ツインヴォーカル、ユーモラスな歌詞表現やフェイクの雨霰でコーティング。結果斜に構えたキャッチーさが際立った、コテコテにキッチュなエレクトロ・パンクの出来上がり。以前ライブで見たときはアコギ持ち出してフォーキーな側面も見せていましたが、ここでは9曲28分、ほとんど止まらず勢いで突っ切っています。作曲、アレンジ、演奏に至るまで中心人物の塔山忠臣が手掛けているということで、もう全編に渡って彼なりのサービス精神が過剰に溢れ出たような内容。悪ノリギリギリ、ギャグスレスレのラインを悪戯に攻める遊びの数々は、多分大阪人の血が濃いがためか。しかしそれが真っ当な格好良さを引き立てるフックになっているかというと、むしろ聴かせ所を散漫にしてしまってる気もする。情報量過多ゆえの風通しの悪さと言うか。 「町蔵・町子・破壊」 などフックの効いた楽曲もあるし、今後には期待できそう。